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数量積算基準の功罪(その2)

先週に続いて、数量積算基準について考えてみます。
私が感じる一番の問題点は、拾う手間とコストウェートが釣り合っていない点だと思います。

例えば、地下2階、地上6階、延床約20,000㎡の建物のコストウェートを見ると、山留工事が6.3%、内装工事は9.9%になっています。
コストウェートは仕上が1.5倍くらいですが、拾い手間は比較にならないくらい仕上がかかります。
数量積算基準の本も山留の解説は2ページ程度ですが、仕上の解説は20ページ以上あります。

拾いやすい(頑張れば拾える)ところは細かく規定して、分かりにくいところは大まかに規定されている気がします。

通常、山留は専門工事業者に数量共で見積を依頼することが多いので、このようになるのも分かりますが、それであれば内装も「面積を拾う」程度の大まかな規定で良い気がします。
5cm以下の巾木は壁の仕上から差し引かないとか、0.5㎡以下の柱・梁の小口は差し引かないとか、細かすぎる気がします。

鉄筋のロス率を4%と規定しているのはとても良いと思います。定尺を想定して、ロスを算出する規定だったらとても大変になったでしょう。
また建具の塗装面積も係数になっています。これも良いです。
この考え方をもう少し内装の拾いにも適用すれば、もう少し簡略化できるでしょう。

またプログラムを作るときにめんどうなのが、「100以上の数量は整数とし、100未満は小数1位にする」という規定です。プログラムは「場合分け」の処理がめんどうです、全て小数1位でよいと感じます。手計算を前提とした規定なのでしょう。

数量積算基準が制定されて約30年経ちますが、その間に民間工事では概算契約が増え、IT化も進んでいます。
いろいろ書きましたが、数量積算基準の功績を充分に認めた上での改良案です。
30年前にこれだけの規定を作った方々に敬意を表して、ではまた来週。

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